約 5,780,758 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1421.html
プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ 9KB 観察 考証 パロディ 希少種 自然界 独自設定 自然番組風 こんばんは、二行です。 ゆっくりの知られざる生態に迫る『YHKスペシャル プラネット・ゆース』。 本日は、その第二夜です。 (第一夜は、「wiki 594」一話完結に付き、未読でも、支障はありません) 内容には、『独自設定』『ネタ被りの可能性』『虐描写の物足りなさ』が含まれています。 ご容赦下さいますよう、よろしくお願い致します。 明るいゆ虐を楽しみたい方は、24時間ゆ虐専門チャンネル、『ゆナッフTV』をご利用下さい。 胴付きとのすっきりーを楽しみたい方は、『パラダイゆCh』をご利用下さい。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース 第二夜 ~きめぇ丸 ヒマラヤを越える『捕食なき捕食種』~』 ある森の中です。 昨晩の急激な冷え込みが、小さな変化をもたらしています。 ゆっくりが、地面の上を、転がっています。 普段は跳ねて行動するゆっくり。 いったい、どうしたのでしょう。 カメラを近づけて観察すると、その理由が分かります。 光なく、開かれたままの目。 そして、沈黙したままの口。 凍死しているのです。 周辺に目を向けると、そんなゆっくりが、大勢いることが分かります。 この森は地表が傾いていて、丸いゆっくりは、簡単に転がっていきます。 帽子のない、まりさ。 歌を歌わない、れいむ。 大人になれなかった、子ゆっくり達。 それは全て、突然生命を奪われたゆっくり達。 生前は本能に従い、今は重力に従って、流れ、落ちるのです。 森の端は、崖。ゆん体を消滅へと導きます。 ひとつ、ふたつと、ゆっくりだったものが奈落に吸い込まれていきます。 そんな光景を、高みから見下ろしているものがいます。 高い木の枝に止まり、それは、鳴きます。 「おお、あわれ、あわれ」 野生のきめぇ丸です。 空を飛ぶ種として、知られているゆっくりです。 その飾りは、特徴的です。 山伏を思わせる、小さな赤い帽子を、頭の上に乗せています。 さらに、そのお飾りから、白い糸のようなものが伸びています。 それは、帽子の左右から1本づつ垂れ下がり、末端はあんよ近くまで達しています。 その糸には、白い綿毛のようなものが付いています。 多いときには、左右に3個以上付いていることもあります。 これが、エネルギーを溜めている器官であることは、よく知られています。 それは、ラクダが脂肪をコブとして溜めていることに、似ています。 きめぇ丸の食事風景を、ご覧になったことがあるでしょうか。 この種は食事を摂らないと思われている方も多いようですが、違います。 野生種においては、少量ではありますが木の実を食べ、水を飲みます。 ただ、その回数は極端に少ないものです。 四六時中、むーしゃむーしゃごーくご−くしている通常種とは、程遠い生態です。 無論、僅かな水や食料だけで、きめぇ丸の生命が保たれているわけではありません。 飛行を可能にするほどの、膨大なエネルギー。 その秘密は、体内にあります。 きめぇ丸の特徴は、『他者を見下すこと』に尽きます。 昨今の通常ゆっくりも、同じような生態を見せることがあります。 これは、きめぇ丸種を模倣しているに過ぎません。 通常ゆっくりの『見下し』は、単なる気分転換です。 それに対し、きめぇ丸のそれは、生命維持に欠かせない働きなのです。 きめぇ丸の体内には、キメメフィルという化学物質があります。 これは、外部の見下せる対象を認識すると、活発に動き出します。 すると、体内にある僅かな栄養素が、激しい化学反応を起こすのです。 きめぇ丸の生命エネルギーは、この時、生成されます。 この働きは、植物に当てはめると、分かりやすいかもしれません。 植物は、葉緑素が光を吸収し、エネルギーに変換します。 きめぇ丸は、キメメフィルが『見下し』を吸収し、エネルギーに変換するのです。 この働きのせいでしょうか。 研究者の中では、きめぇ丸をゆっくりではなく、植物に分類すべきだ、という声もあるのです。 見下すことが生きていくことに欠かせない以上、きめぇ丸はそれに向けた行動を取ります。 その矛先は専ら、その名の通り鈍重な、ゆっくりに向けられます。 「おお、おそい、おそい」 「きめぇまるだぁぁぁぁぁ!」 「ゆんやぁぁぁ!」 「ゆっくりできないぃぃぃ!」 きめぇ丸を認めるなり、ゆっくり達はたちまちパニックに陥ります。 通常種に近い種ほど、その傾向が強いようです。 別にきめぇ丸は、ゆっくり達に暴力を振るうわけではありません。 ただ、素早く体を揺らしたり、目にも止まらぬ速さで動き回るだけです。 しかし、その速さそのものが、ゆっくり達にとっては、多大なストレスになります。 「えれえれえれえれ・・・」 中には、きめぇ丸の仕草だけで、ショック死する個体もいるほどです。 「おお、おろか、おろか」 そんな光景を見て、きめぇ丸は、精神的だけでなく、肉体的にも満たされていくのです。 字面だけ見ると、かなりゲスい生態のように思えます。 しかし、きめぇ丸自身は、ゆっくり達を、取ったり、食べたりはしません。 にも関わらず、ゆっくりはきめぇ丸を、れみりゃ並みに恐れます。 きめぇ丸も、ゆっくり達の恐慌抜きには、生きてはいけません。 ある研究者は、このような生態を持つきめぇ丸を、こう、名付けました。 捕食なき捕食種、と。 さて、カメラを冒頭の森に戻します。 相変わらず、凍死したゆっくりは崖下へ落下し、それをきめぇ丸が見下ろしています。 実はこのきめぇ丸、飾り糸に付いている綿毛が、2つづつしかありませんでした。 しかし、この光景を眺めているうちに、新しい綿毛が、膨らんでいきます。 哀れな光景が、きめぇ丸の中の、キメメフィルを活性化させます。 ここはさしずめ、きめぇ丸にとっての、ゆっくりプレイスなのでしょう。 綿毛が遂に、6つになりました。 きめぇ丸が、飛び立ちます。 冬が間近になると、きめぇ丸は集団となって、ある行動に出ます。 野生のツル等と同じ生態。 『渡り』です。 舞台は変わって、ヒマラヤ山脈。 その最高峰、エベレスト。 上空、ヘリコプターからカメラを回しています。 山に積もった雪が、青い空の中で、一段と映えます。 白い峰に近付く、黒い一群が見えてきました。 きめぇ丸の、群れです。 「「「「「「「「「「おお、ちかい、ちかい」」」」」」」」」 数十羽は、いるでしょうか。 群れの姿は、まるでそれ自体が、大きな一羽の烏のようです。 このきめぇ丸達は、『渡り』の真っ只中。 遠い地から、ヒマラヤ目指して、旅を続けてきました。 一羽一羽の姿に、カメラが迫ります。 旅の過酷さが、はっきり刻まれているのが、分かります。 体中が乾いて、ひび割れているものもいます。 一番変化が見て取れるのは、飾りの綿毛です。 エネルギーの貯蓄を示すこの器官。 出発時は、全てのきめぇ丸に、6つの綿毛が付いていました。 しかし、このヒマラヤ上空で、3つ残っているものは、稀です。 大抵は1つや2つ、中には、綿毛を持っていないものいます。 これからきめぇ丸の群れが挑むのは、ヒマラヤ越え。 世界最高峰の山々を、自分の力のみで、飛び越えようというのです。 辺りは、激しい気流が巻き起こっています。 中でもエベレスト周辺は、最大の難所となっています。 にも関わらず、きめぇ丸の群れは、最高峰目掛けて、飛んでいきます。 黒い塊が白い剣先に向かい、真正面から戦いを挑んでいくのです。 強い風に煽られ、群れが一旦、引き返します。 その時、力尽きたものが出ました。 「おお・・・」 綿毛をなくしていたきめぇ丸です。 じっと仲間を見つめながら、遥か地表へと、落下していきます。 「「「「「「「「「「おお、さらば、さらば」」」」」」」」」 仲間達が、惜別の言葉を贈ります。 見下すものなど、誰も、いません。 一回、また一回、と行っては返すことを、繰り返します。 気流の流れを、計っているのです。 風の流れに飛び込むごとに、脱落するものも、増えていきます。 舞い落ちる羽のように、きめぇ丸が、群れから剥がれ落ちていくのです。 遂にある1匹が、気流の隙を見つけたようです。 スルリと風を抜け、山の頂上近くにまで達しました。 その後を追い、群れ全体が一直線となって、突破を試みます。 黒いうねりが、空を目指して舞い上がります。 「「「「「「「「「「おお、たかい、たかい」」」」」」」」」」 群れが完全に、気流を抜けたようです。 山の頂上が、きめぇ丸の影で覆われます。 制覇を成し遂げたもの達は、一様に体全体を激しく揺さぶります。 喜びの表現です。 一仕切り歓喜のダンスを済ませると、視線を、眼下へ落とします。 「「「「「「「「「「おお、ひくい、ひくい」」」」」」」」」」 きめぇ丸の群れは、今はもう上空9000メートルから、エベレストを見下ろしています。 世界一高い山と言えど、今はもう、蔑視の対象に過ぎないのです。 その証拠に、減っていた綿毛が、急速に増殖を始めます。 体内のキメメフィルが、活発な働きを見せているのです。 きめぇ丸の群れが、わざわざエベレストを乗り越えていく理由は、ここにあります。 長旅に必要な、エネルギーの補給を行うためだったのです。 世界最高峰を見下す快感。 それは、何ものにも代え難いのでしょう。 ちなみに、エベレスト以外の山々を越えても、エネルギーの充填は行われないそうです。 研究者達はそれを、きめぇ丸種のプライドの高さの表れだ、としています。 きめぇ丸がヒマラヤを越えて、どこに向かうのか。 詳しいことは、分かっていません。 しかし通説では、どこかで子供を産み、育てているのではないか、といわれています。 それを裏付けるかのように、暖かくなると、今度は、若いきめぇ丸達が逆コースをたどるのです。 この世の全てを見下す生き物、きめぇ丸。 そんな彼らが唯一見下さないものと出会うために、命がけの旅は、続いていくのです。 『YHKスペシャル プラネット・ゆース ~きめぇ丸 ヒマラヤを越える『捕食なき捕食種』~』 製作: YHK(ゆっくり放送協会) カメラ: 脳内 音楽: 脳内 特殊: 脳内 脚本・語り: 二行 収録: 餡小話 Wiki 今回の『プラネット・ゆース』第二夜、いかがでしたでしょうか。 第三夜は、『ドスまりさ・たったひとつのゆっくりプレイス』をお送りします。 年内のSSは、これで最後となります。 皆々様、ありがとうございました。 それでは、よいお年を。 (終) 【過去作】 ふたば系ゆっくりいじめ 666 チューチューラブリームニムニムラムラプリンプリンボロンあにゃるぺーろぺーろ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 629 極上のすっきりプレイス ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 497 DYC ふたば系ゆっくりいじめ 453 空から降る100万のぷくー ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ふたば系ゆっくりいじめ 402 れいむ・マスト・ダイ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 379 れいむ・マスト・ダイ(前編) nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 生命に必要とは言え下手な人間より努力してて草 -- 2017-11-24 14 55 51 きめぇ丸ってどのぐらい早くなるの? -- 2014-01-12 17 02 52 イイハナシダナー(;_;) -- 2013-02-02 00 14 57 山を越えられなかったきめぇ丸に寂寞とした切なさを感じる -- 2012-01-28 05 56 33 面白かった -- 2011-09-23 11 58 55 仲間には優しいんだwww -- 2011-08-24 08 22 43 面白い? -- 2011-08-07 06 54 27 おお、さらばさらば -- 2011-07-27 23 11 33 キメメフィルw -- 2011-06-12 22 18 45 なんかかわいいなwwww -- 2011-04-19 14 34 47 で?ってコメントするやつなんなの? -- 2011-01-19 18 44 26 エベレストを見下すために命を賭けるか… 山男じゃなくて…ええっと空女だな! -- 2010-10-24 21 43 33 なんか好きなんだよなぁ、きめぇ丸 「捕食なき捕食種」やたら格好良い二つ名付いてるしw -- 2010-10-03 07 14 31 エベレストを見下す…きめぇ丸ってスゲェ -- 2010-06-17 06 31 27 で? -- 2010-06-11 22 13 18
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1468.html
「よし、理解した」 俺は虐待お兄さん、その中でも特に調査と分析を重んじるとても知的なお兄さんだ。 ここ数年、沢山のゆっくりどもを毎日毎日ブチ殺してきて理解した事がある。 あいつらが悪意を表にするのは集団のときだけで、一匹で居るときはさほど酷い事をやらないのだ。 ゆっくりによるゆっくりいじめもそう。集団での村への攻撃もそう。やつらは群れると悪意が濃くなっていく。 一匹だけだとせいぜい素の傲慢さで態度が大きい程度で、畑荒らしすら怯えて行わないのだ。 人間の家に侵入する割合もかなり低くなる。人に見つかっても逃げようとする固体が大半だ。 その事に気付いたからには調査開始だ。まず森でゆっくりれいむの家族を発見、捕獲する事にした。 かなりの数が居るな・・・ついさっき出産したばかりの母親と父親、お姉さん8匹に妹12匹、赤ちゃん20匹ってとこか。 「ゆっ!おにいさんゆっくりできるひと?」 「ごめん、今急いでるんだ」ポイッ 「何するのおおおお!!れいむの赤ちゃ」ポイッ 「ゆっくりできないお兄さんはゆっくりし」ポイッ ゆっくりどもを適当にあしらいつつ、背中の籠に放り込んでいく。 この籠はこの時の為に俺が自作した特性のゆっくり籠だ。 入り口には返しがついてるから入るときはスムーズなのに出すのは外部からバラさないと出られないんだ。 我ながらなんという便利な籠。文明の利器には感謝するべきだと常々思う。 「ゆ゛ぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!ぢゅぶれ゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「れ゛い゛む゛の゛あ゛がぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 唯一欠点を挙げるとすると、構造の欠陥から大量に入れると内圧で大変な事になるらしい。 まぁ、そんなのゆっくりハントじゃまったく無意味だから気にしないけどね。なんでもかんでも悪いところを探して叩くのは不毛だ。 とりあえず巣に居るゆっくりどもを全部捕まえると、俺は家の実験室に帰る事にした。 俺の家まではここからだと10kmくらいか。岩場も多いけど気をつけて走って帰るとしよう。 「「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」」」」 俺が跳ねる度に声がする。まぁ、いい熊避けになるだろう。 やっべ虐待お兄さんの血が騒ぐ!スキップとかもしちゃうぞーw 「「「「や゛あ゛あ゛あ゛あ゛め゛え゛え゛え゛え゛え゛でえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」」」」 「ははは、ゆかいだ。はははははは!!!!!」 俺はゆっくり達の悲鳴をBGMにくるくると踊り跳ねながら5時間くらいかけて家に帰った。楽しいんだからちょっとくらい遊んでもいいよね。 年甲斐もなくはしゃいだので明日は確実に筋肉痛だろう。やれやれ。 「「「「ゆ……ゆっぐり…ざぜでぇ……」」」」 「ほら、お前らでておいでー」 蓋を外した籠をひっくり返して床に立てる。ここからがコツが居るんだ。 籠の底にある一本のピンを倒すと、底から空気が入って簡単に中身が出てくるらしいんだ。 ポキッ……シュー……べちょっ。 「「「「ゆぐうっ!」」」」 よし抜けた。あとは引っ張るだけだ。ここで垂直に持ち上げられないと中のゆっくりが崩れてしまう事がよくあるらしい。 ズズズ……ポンッ ぷるんっ 無事ゆっくりが取り出された。元々赤ちゃんから入れていったから上の方には餡子を吐きつつピクピクしてる赤ちゃんれいむ数匹が張り付いてる。 あ、ゆっくりの吐いた餡子が上から垂れてきた、これじゃまるでれみりゃの好物じゃないかw まぁ、捕獲するのが目的なので一回バラさないとな。しばらく養生すれば元に戻るだろう。ゆっくりだし。 そう思い、台所からスプーンを持ってきた。え?他になんかあるだろ? 他に使えそうな道具が無かったんだから仕方ない。バラすのに使える道具ならあるんだけど。 んじゃ、早速右端の赤ちゃんから外してやるか。 「「「「いだい!!ゆっぐりやめてね!!!」」」」 全てのれいむがいっせいに抗議の声を上げる。 ………あれ? もしやと思い、別のゆっくりの間にスプーンを入れていく。 他のゆっくりに負担がかからないように……そーっと…… 「「「「やめてっていってるでしょ!!おにいさんはひどいひとだね!!!!」」」」 結論:こいつら融合しちゃってるーーーー!!!!!! 少なくとも、感覚は共有してるらしい。どんなふうに融合しているのか気になるな…… 俺は桶に水を汲むと、こいつらにぶっ掛けた。 「「「「すっきりー!!」」」」 上にかかっていた餡子を流して気付いた事が有る。 1、表面上は完全に再生していた。赤ちゃんれいむもどうやら元気なようだ。 2、接着面は完全に結合してる。引っ張ると痛がるみたいだ。 3、この状態でも動く事は可能らしい。下になってるゆっくりがプルプル跳ねてた。 なんだこれ……… とりあえず次のステップに移りたいと思う。俺は赤ちゃんれいむを掴んで勢いよくひっぱった! ブチッ! 「「「「いだいよおにいざん!!やめでえええ!!」」」」 結構余裕あるな、こいつら。ところで外した赤ちゃんれいむは……… 「ゆゆ……ゆっくりちていってね!!」 うお!個別の意思を持った!?どうなってんだこれ!? とりあえず、手の中の赤れいむに現状を見せてみるか。何かわかるかもしれない。 「おーい、赤ちゃんれいむー」 「ゆゆ?おにいちゃんゆっくちできるしと?」 「これなーんだ」 そう言って手の中の赤れいむをゆっくりの集合体に向ける。 「ゆぐううう!!!れいむのばげものおおお!!!どっがいっでぇええええええ!!!!」 「「「「ゆゆっ!!ひどいよ!!あかちゃん、おかあさんれいむだよ!!!ゆっくりしてね!!!!」」」」 あー…………なるほどね。コアはおかあさんれいむか。 で、赤ちゃんはそう認識できないと。 しかし…これは俺の手にはおえんなぁ…… 「赤ちゃん、これはご飯だからゆっくり食べてね!!ほら、おいしいよ!!」 「わかった!!ゆっくりたべるよ!!むーしゃむーしゃ!!しあわせー!!」 「「「「どう゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」」」」 おー、食ってる食ってる。必死に逃げようとはしてるみたいだけど体の使い方がわからなくて抵抗できないみたいだな。 これなら当分は大丈夫だろう。 俺は研究所に鍵をかけて一週間ほど放置した。 一週間後に残ってた一匹のれいむはげんのうで叩いて上げた。 「ゆぴゅっ!!」 これが最後の言葉だった。 後に加工所の人に聞いたことだが、ゆっくり同士の癒着事故は稀によくあるらしく、 その中でも出産間近~子供を産んだばかりの頃のお母さんれいむが居ると意識が全員統合されるらしい。 出産前の段階で子供が暴れないように体がそういう処理をしているらしいが、まだメカニズムはよくわかっていないようだ。 今回の件で俺が理解した事が一つだけある。 「ゆっくりは一匹でも親族を食い殺す害悪だ!!俺は間違っていた!!」 より真理に近づいた俺は虐待お兄さん、その中でも特に調査と分析を重んじるとても知的なお兄さんだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ドスまりさへの復讐(中篇)書くはずが気がついたらこんなのになってたよ!! しかも元々は21スレ890番の証明をするはずだったのに………なんだこれ。 ゆっくり現実逃避した結果がこれだよ!! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/627.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 287 いなか/コメントログ」 もうちょっと続きが読みたかったです ところで、がんがんはどうした?ww -- 2011-12-31 02 02 31 ↓激同 -- 2012-09-10 16 25 05
https://w.atwiki.jp/marowiki002/pages/494.html
【分類】 思い付き 設定 キャラクター 目次 【分類】 【概要】 【参考】関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 いじめ対策ビジネス いじめ対策マネー いじめ対策市場 いじめ対策株 いじめ対策経済 いじめ対策金融 いじめ対策エコノミー 【参考】 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/不幸工作員 ★★★ 創作/幸福ゴロ ★★★ 創作/仲間ゴロ ★★★ 創作/いじめ利権 ★★★ 創作/幸福利権 ★★★ 創作/不幸利権 ★★★ 創作/仲間利権 ★★★ 創作/いじめと仲間意識 ★★★ 創作/いじめ対策 ★★★ タグ キャラクター 設定 最終更新日時 2013-06-09 冒頭へ
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1547.html
真理の扉 5KB 虐待-凄惨 考証 悲劇 飼いゆ 野良ゆ 都会 現代 虐待人間 愛護人間 新しい表現を求めて・・・ ※今ひとつ、虐待SSとは言い切れないかもしれません 新しい表現方法を模索中ですorz ハロー皆様 お初の方は初めまして。 以前【ふたば系ゆっくりいじめ 515 公認虐待】と言う拙作を読んで頂いた方はお久しぶりです。 改めて自己紹介させていただきますが 私、某市の市長の秘書を勤めている者です。 今回も名を名乗れぬ無礼をお許しください。 何せこの文章も私的なものですから。 と、持論を語る前に申し上げる事がございます。 前回の感想を拝見し皆様の慧眼には感服するばかりです。あえて「何が」とは申しませんが。 ちなみに、市長の愛するカワイイ★れいむは黒ずんだ生ゴミになって 同氏の邸宅の郵便受けに突っ込まれ奥さんが悲鳴を上げて倒れたそうです。おいたわしや。 大体、その一ヵ月後ぐらいでしょうか「レイパー駆除法」が制定されたのは。 クククッ・・ふふぅぅふっ・・・あの時のッ市長の顔といったラ! おっといけませんね、どうも私は筆が滑る癖があるようです。 本題に戻りましょう 今回は少しばかり哲学的な問題に挑んでみようと思うのです。 ずばり「ゆっくりは何故生きているのか?」という事です。 何故でしょう? あんな醜悪で、不細工で、ゴミその物で、不愉快で、傲慢で 不遜で、無能で、無知で、あらゆる意味で神にツバを吐き付ける 排泄物より利用価値の無いクソ饅頭は何故生きているのでしょう? 今日、私はそれが気になり近所の野良まりさに聞いてみました 「何でお前たちは生きているのだ?」と そしたら、ゴミ饅頭はこう答えました。 「ばかなのぜ?ゆっくりするためなのぜ!」 聴覚を苛立たせる甲高い声と、視覚を毒する醜いツラ ・・・まあ、とにかく五感スベテに不愉快だったので たまたま、ポケットに入っていた安価なボールペンで底部を刺しまくってやりました。 (※注) 私は後で酷く後悔しました。何せこれは市民の血税から来る市役所の備品だったのです。 ワタシは一時の激情に流され、野良まりさに23個(排泄肛除く)の穴を作るため血税を使ってしまったのです。 "使用後"のボールペンはもはや"通常用途"には耐えられませんでした。その点は誠に申し訳ございません。 責任をもって今後も"処刑用"にこのボールペンを使用いたします。 確か7個目くらいの穴を貫通させたときでしょうか 野良まりさは酷く耳障りな声で喚いたのです 「いだぁぁぁぁあいいいい!!!いやだぁぁぁぁ!!!じにだぐないぃぃぃ!!」 と、・・・・フヒヒバーカバーカ!! まあ、あまり喧しかったのでポケットからライター(私物です)を取り出し舌を焼いてやりました。 ジュゥゥゥジュジュゥゥ!!と、この前ついカーっとなって市長のぱちゅりーに根性焼きを した時とは別の音が心地よかったですねぇ~・・・失礼忘れてください。 さて、まりさを地面に放り投げると仰向けになりながら 真っ黒焦げになった舌をどーしょーもなくみっともなく口の端からダラリと垂らし 瞳孔(饅頭の癖に瞳孔!?MOTTAINAI)が開ききった目から涙を流し(キタネー) ピクピクと痙攣するたびに底部のビュッビュッと水っぽい餡子を噴出しておりました。 「ゆべべべッベヘ・・・じに・・・な゛い゛」 ワタシは暫しその醜悪な物体を観察していると、ある言葉を繰り返している事に気づいたのです。 「じにだぐなぁい」 シニタクナイ!? 何を戯けた事を。"生"や"死"なんて言葉自体がテメーラには分不相応だ。 百歩譲って、"生死"という物をお前らが持っていたとしても死ぬんだよ!ゴミめ! 痙攣する饅頭を見ながら、漠然とその様な事を考えているとフと 頭に稲妻のような閃きが襲いました。ゆっくりと生死。 ユックリ、イキル、シヌ・・・・ 「まてよ、まてよ、まてよ・・・いや、裏づけが必要だッ!」 私は大急ぎで市庁舎の資料室に駆け込みました。 ちなみに、クズまりさは残り16回、計23回刺してやりました。 回数に意味はありません。たまたまその数で動かなくなっただけです。 話は逸れますが、我が市は全国的に見てもゆっくりに関する調査が進んでいる市です 何せ愛護都市等という「名誉極まりない称号」まで与えられているのですから!ケッ! それ故にゆっくりに関するデータは豊富だったのが幸いです。 これも不幸中の幸いと言うのでしょうか? 誰にとって、イヤ「何にとって」の不幸か幸いかは分かりませんが。 ともあれ、私はゆっくりの生存率に関する資料をひっくり返し つぶさに、丹念に、執拗に統計を確認しました。 そして、1つの結論に達したのです。 「ゆっくりが生きている理由。それは死ぬ為だ!」 ユックリハシヌ。 統計的に見ても老衰で自然死するゆっくりなど僅かしか占めない。 不思議な事に、これは野良でもペットでも変わらない。 年度別でも変わらない、街でも森でも地域別でも変わらない。 愛護法制定以前、以後でも変わらない。 99%近くのゆっくりは何らかの事故、災害で死ぬ! ゆっくりは、人間が望むままに死ぬ ゆっくりは、自然に翻弄されるままに死ぬ! ゆっくりは、我欲に溺れるままにシヌ!!! ゆっくりは、無知に導かれるままにシヌッッ!! ゆっくりは、後悔に絶望するままにシヌッッッゥゥゥ!!!! 私は、わたしは、ワタシハァァァア 無人の薄暗い資料室で大笑いをあげてしまいましたぁあぁあ! 悩む事など無かったのです! ゆっくりは死ぬ為に!殺される為に!存在するのデス!! 愛で派!虐待派!いいでしょう!大いに結構でしょう! お好きな様にしなさい!過程はどうでもイイノデス! しかし、シヌのです!ゆっくりハ!そのゴミノヨウナ存在は! 必ずゆんせいの途中で偶然に、故意に、自らの欲望に殺されるノデェェスウ!! 今日が、休日なのが幸いでした。 市庁舎に数える程しか人が居ないのですから。 さすがに資料室での大笑いはやりすぎたと冷静になった後反省しました。 さて、今私の手には市長の執務室の横に設えた 「ゆっくりルーム」の不細工な饅頭のストラップがついた鍵があります。 私が市長に信頼されている証と言っても良いでしょう。誇りに思います。 しかし、名誉と思想行動は同一ではありません。 私は真理を理解した。手には餡子のついたボールペンがあります。 今日が、休日なのが・・・本当に幸いです ・・・クククゥ・・クフフフフ ・・・フェフェエフェヒヒヒヒ ・・・ヒェッヒェッヒェッヒェッァァァァアアア!!!!! 作:六人 他: ふたば系ゆっくりいじめ 212 下卑た快感 ふたば系ゆっくりいじめ 254 アザーワールド ふたば系ゆっくりいじめ 515 公認虐待 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 秘書に良い感情持たないコメントが多いが、 自分のゆっくりを守るためだけに市政を巻き込む市長の方がクズやろ。 ↓×5 何事にも例外(=その他)があるのだよ? -- 2018-03-11 18 13 08 害虫を保護する害虫 -- 2015-07-20 19 05 05 ↓うまい! -- 2012-02-13 21 56 05 ↓糞饅頭が死んだら汚れが残る -- 2011-12-06 00 08 42 人間はな、死んでも何か残せるんだよ 俺は糞饅頭は死んでも何も残せないと思っている 鳴いてそこらへんグズグズ蠢いてる饅頭なんて食いたくないしな -- 2011-10-16 22 55 28 死なない1パーセントに恐怖を覚える -- 2011-07-29 17 38 17 この秘書みたいに権力を利用して豪快にゆっくりを殺せたらさぞ素敵なことだろう。 -- 2011-01-09 03 34 46 なんとなく、顔が想像できるよな。この秘書さんw 良いキャラだ -- 2011-01-04 05 59 38 貴方のキチガイっぷり臭がぷんぷんするこのSSが大好きですよ。 -- 2010-12-25 02 42 49 “武士道とは死ぬこととみつけたり”という言葉があってだな -- 2010-09-09 00 55 36 人間だって、「血肉と糞尿の詰まった革袋」だよ。 そう考えると、人間なんて、「ソーセージ」みたいなモンだよね。 -- 2010-06-22 23 48 48 ながくなっちゃうけどゆるしてもらえるとたすかるんだねー。 いしつなふんいきをだすSSさんとしてはよくできてるとおもうよー。 でもねー、ギャグさんやシリアスさんやカオスさんがまぜこぜになってるのがざんねんだねー。 ひとつにしぼるのはむずかしいけど、すこしかいへんするだけでもっともっとたくさんのにんげんさんをゆっくりさせられるSSさんになるとおもうよー。 それとあくまでいけんさんはいけんさんだからねー。ほかのひとのいけんさんをたたくのはゆっくりできないよー。 -- 2010-05-16 19 31 01 ↓俺からすればあんたの方がうざいけどな 気に入らないからって作品のカラー自体を否定するんじゃないよ いろんなSSにチクチク突っ込んでるみたいだけど手前の趣味にそぐわない作品を叩くだけのあんたのコメントは見てて辟易するよ あんたと嗜好が同じ人間だけでゆ虐スレが構成されてるとでも思ってるのか? -- 2010-05-16 19 07 19 うっわこいつウザすぎる・・・ゆっくりよりもこいつがウザい こいつの理論で言ったら人間も死ぬために生きていきてることになるだろうが 老衰で死ぬ人間なんて極わずかだぞ? -- 2010-03-26 15 41 56
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1648.html
『こんなはずじゃなかった』 初投稿です 後半に虐待要素ありです 俺設定?かもしれません それじゃあゆっくりみていってね! 実ゆっくりは、実になってからわずか4時間で自我が生まれる (ゆ!れいみゅはれいみゅだね!) (はやきゅうみゃれちゃいよ・・・) 実れいむは真っ暗な孤独の中きを紛らわすために 歌っていた・・・・・ (ゆ~♪ゆんゆん~♪ゆっきゅりちちぇいっちぇねえ~♪) (・・・・・おしょとはどんにゃのかな・・) 生まれてきたら何をしよう おかあーさんに挨拶して おとーさんとおかーさんにすりすりして いっぱいあそんでもらって いもうとはいるかな? もしかして一番おねーちゃんだったりして? そう、幸せそうに考えていると 何かが実れいむの中に入ってきた (ゆっ??ゆんやあああああ!!!) 頭に何かが流れてくるのが止まった そう、この『何か』とは母の記憶であった というか餡子であった 植物型の妊娠ではこうやって母から直接 栄養が入ってくるのだ (ゆう?おかーしゃんはせかいでいちばんえらいにょ?) (じゃあれいみゅはおひめしゃま?) 3時間後また母の記憶が入った餡子が やってくる (ゆう?!ゆんやあああああ!!!) (・・・・・・・・) (にゃに!?このにんげんしゃん!?・・ゆぷぷおかーしゃん?(まだ判定してない)のごはんさん おとしておきょらりぇてりゅよ!ばきゃだにぇ!) (ゆう?ゆきゃきゃ!!にんげんしゃんおかーさん?にちーちかけりゃれてりゅね、おお ぶじゃま ぶじゃま) 生まれたらおかーさんとおとーさんに挨拶して すりすりして そして、あの糞奴隷にいっぱいぷくーしてやる ゆふふ・・怖がる糞奴隷の顔が思い上がるよ そしてー実ゆっくりが生まれてくる日が来た ブラブラ・・・ブチン!! (ゆっ!れいみゅうみゃれりゅにょ?) ポトン!スタ!華麗に着地(笑) そして 「おかーしゃん!おとーしゃん!ゆっくちちちぇいっちぇね! しょしてくしょどりぇいはあみゃみゃもってきょい!!」 ・・・・・・・・・空気が凍る どうして?なんで? おかーさんはゆっくりしていって!って言ってくれないの? 「おい糞饅頭お前の子供どうやら下種のようだ虐めがいがあるぜ」 その言葉ともに母れいむが 「やべでぐだざいいいい!!!あ``がじゃんばやべでぐだざいいい!!!!」 「おかーしゃん?どうちたの?おとーしゃんは?いもーちょは?」 「おいクソチビ饅頭後ろ見てみな」 赤れいむはうしろを向いた そこには餡子が4つあった なんだあまあまさんだ もっと近くで見てみよう そしてむーしゃむーしゃしよう・・・・ゆ? ナニカコレミタコトアルゾ コレッテオトーサンノボウシ? ジャアコゥチハ?・・・・・ 「ゆ!ゆ!ゆんぎゃ嗚呼あああああああああ!!!!!!!!!」 「どうちてどうちてどうちて!?!?!?!?!?!??!」 「どうちてえ!?にんげんはれいみゅたちのどりぇいじゃないの?」 「どうちてええ!!!「お前何言ってんの?」ゆーーー?」 「だっちぇにんげんはおかーしゃのがはんさんおとちておきょられて ちーちーかきぇりゃれて・・・」 沈黙・・それを破ったのは 「どうぼじであがぢゃんがぞれぼおおおお?????!?_?!?!」 「ははーんわかったぜ、お前が思ってるソレは お前の母の勝手な妄想だろ」 そう、あれは母れいむが人間が虐められてるときにひそかに思っていた ただの『妄想』であった 「さあ、いじめっぞ最初はまむまむ焼きでも・・いやーあんよ焼きでも」 「やべでぐだざい!!やべでくだざい!!れいむがどうなっでぼいいがらああ!!!」 赤れいむが浮く 「湯ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!あぢゅういいいい1!!!」 「まむまむはあったかいか?ヒャッハ!!!!」 コンナハズジャナカッタ 作:茄子 あとがき 1回目の投稿ですぐだぐだですいません
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1381.html
かなう願いかなわぬ望み 19KB 虐待-普通 愛護 観察 理不尽 野良ゆ 都会 透明な箱 現代 虐待人間 愛護人間 独自設定 頭のおかしい人間が出る by触発あき ※独自設定垂れ流し ※頭のおかしい人間さんがでます ※ややハードな愛で描写あり ※作者名をコメント欄に入れてみるテスト。自己主張激しすぎ? でも読みたくない人は避けられるよなあ、とか ゆっくりれいむは、永遠にゆっくりしようとしていた。 雪もちらつき始めた街角。通りの端に、そのゆっくりれいむはいた。 汚れていた。その髪も肌も土埃や排気ガスに染まって元の色もわからないほどだ。ゆっく り特有の丸みも崩れ、ぐにゃりとつぶれたその姿は、栄養不足で体内の餡子が減ったため だろう。紅白で鮮やかなはずのおりぼんもすっかりくすんでいる。 もとは饅頭という食べ物だったはずなのに、その有様は生ごみ以下だった。 今、街を歩くゆっくりは少ない。山と違い、街中は季節を問わず食べ物を得る機会がある。 それでもゆっくりというナマモノは基本的に寒さに弱く、好んで冬空の下、動き回ったり しない。だから暖かいうちに食べ物を集め、冬ごもりをする。 れいむは冬ごもりに失敗した。 食べ物は思うように集めることができなかった。ただの段ボールでしかないおうちは毛布 もなにもなく、大して寒さを防いではくれない。食糧不足と寒さに体力を削られ、なおさ ら冬ごもりの準備は難航した。そして、限界が訪れた。 野良のゆっくりには珍しくない、ありふれた結末だった。 今日もまた、厳しくなる寒さのなか必死に走り回ったが、食べ物は集まらなかった。そし てついに体力が尽き、跳ねるどころかはいずることすらできなくなっていた。 だから、誰か食べ物を恵んでくれる人間はいないかと、人通りのある道に必死にやってき たのだ。 そんな望みがかなうはずないなんてこと、野良としてそれなりの期間を生きてきたゆっく りならわかることだ。しかし、れいむにはそうする他になかった。そんな奇跡と呼ぶのも おこがましい無謀な賭けに出るしか道はなかったのだ。 その目論見は当然かなうことなく、道行く人々はれいむをよけて歩くばかりだ。目を向け ることすらほとんどなく、たまにあっても顔をしかめるだけだ。道ばたのゴミを進んで片 づける世話焼きでも現れない限り、れいむはきっとこのままだろう。 れいむは寒さに遠のく意識の中、自分が「永遠にゆっくり」しようとしていることを自覚 した。 「ゆっくりしたいよ……」 ただひとつの、ゆっくりなら誰もが持つ、しかしなによりも大切で切実な願い。 だが、野良ゆっくりのその願いがかなられる事など、ほとんどない。 だが。 「あなた、ゆっくりしたいの?」 上からの声に目を上げれば、そこには暖かな微笑みがあった。 淡いピンクのコートで包まれたほっそりとした身体。長くきれいな黒髪。細面に大粒の黒 瞳が輝いていた。 れいむは思った。 きれいだ。穏やかで暖かで、なにより……とってもゆっくりしている。 だかられいむは絞り出すように叫んだ。 「ゆっくりしたいよ……!」 れいむの願いを、暖かな笑顔が受け止めた。 「わかったわ。わたしがあなたのことを、責任もってゆっくりさせてあげるわ」 凍えた餡子に響く、穏やかで暖かな声だった。 その声は夢のようにゆっくりしている。だかられいむはこれは夢なのだと思った。 「ゆっくりしていってね……!」 だかられいむは、眠るようにそう答えることしかできなかった。 薄れゆく意識の中、おねえさんがうなずくのを見たような気がした。 「どうせゆめなら、もっとみていたいよ」……そう望みながら、れいむの意識は闇に溶け た。 かなう願いかなわぬ望み 夢は、覚めなかった。現実だった。 れいむはおねえさんに拾われて、おうちにつれていってもらった。広々とした一軒家、お ねえさんは一人暮らしのようだった。 家に上がると、れいむはまず身体をきれいにしてもらった。 お風呂場に連れられ、スポンジタオルで肌を洗い、髪シャンプーで髪の汚れを落としても らった。 ゆっくりは水に溶けるため濡れるのを嫌がるものだ。だが、餡の底まで身体の冷えていた れいむには、水への恐怖よりお湯の暖かさへの喜びの方が勝った。 「ゆうぅ、ぽかぽか、あわあわ、ゆっくりできるよぉ」 おりぼんは別に洗濯されており、そのことが少し不安だったが、おねえさんに優しい笑顔 で大丈夫と言われ、れいむはゆっくりできた。 お風呂が終わると、ドライヤーで丁寧に乾かしてもらった。洗濯が終わり、アイロン掛け で新品のようになったおりぼんを綺麗に結びなおしてもらった。 身支度が済むと、おねえさんはれいむを姿見の前までつれていってくれた。 「どう、れいむちゃん? これが今のあなたよ」 「ゆうう! れいむ、すっごくゆっくりしてるよおおお!」 鏡の中には、先ほどまでの汚い饅頭のできそこないなどとはとても思えない美ゆっくりが あった。おりぼんがなければそれが自分だとわからなかったかもしれない。 「さあ、つぎはごはんをたべましょうね」 おねえさんは様々なあまあまを用意してくれた。ケーキ、焼き菓子、チョコレート。飲み 物はオレンジジュース。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせーっ!」 ゆっくりの心と体を満たすあまあまの数々を、れいむは感動の涙を流しながら存分に味わ った。 「ゆふぅ……ぽんぽんいっぱいだよお……」 食べ終わった後はのんびりとした。部屋の中は暖房で暖かだった。 綺麗になり、腹も満ち、寒さに震える心配もない。生まれたときから野良だったれいむに とって、生まれて初めての「ゆっくり」だった。 「おねえさん、ありがとう!」 れいむは心から感謝の言葉を言った。 ゆっくりは欲望を満たされればさらなる欲を出し、増長するものだ。厚意を見せた人間を どれい呼ばわりすることすらある。だが、死の間際から「しあわせー」へのあまりの急転 直下な展開は、ゆっくりであるれいむにすら素直に感謝する余裕を与えたのだった。 「れいむちゃん、ゆっくりしてる?」 「ゆうう! れいむ、とってもゆっくりしてるよ!」 「本当にゆっくりしている?」 「ゆっくりしてるよ!」 「本当に?」 「……ゆうう? ゆっくり、してるよ?」 しつこく聞いてくるおねえさんに、れいむは違和感を覚える。 綺麗になって、おなかもいっぱい。暖かな場所にいて、これ以上望むこともない。 そこで、はっと気がついた。 「おねえさんはやくそくどおり、れいむのことをゆっくりさせてくれたよ。だから、もう おわかれなの……?」 野良である程度、生き延びたゆっくりなら必ず知っていること。 人間は、おそろしいもの。下手な口を利けば簡単につぶされてしまう。人間を下に見る愚 かなゲスもいる。だが、れいむは冬ごもりを失敗させる無能ではあるものの、分をわきま えてはいた。人間の強さを知っていた。だから今まで生きてこられたのだ。 あまりの「しあわせー」に忘れかけていたが、おねえさんは別に「飼いゆっくりにしてく れる」と言ったわけではない。この「しあわせー」が続くとは限らない。冬空の下の寒さ を思い出し、れいむは身震いした。 そんなれいむを気遣うように、おねえさんは静かに首を振った。 「いいえ。そんなことはしないわ」 れいむはほっと息をついた。だが、おねえさんの言葉はそこで終わりではなかった。 「わたしはれいむちゃんのことを責任を持ってゆっくりさせてあげるって約束したわ。ま だそれを果たせていない」 「ゆうう? れいむ、とってもゆっくりしるよ! おねえさんのおかげで、おりぼんもき れいになって、ぽんぽんもいっぱいで、とってもとってもゆっくりしてるよ!」 質問の意味が分からず、れいむは首を傾げて斜めになった。野良で夢見ることすらできな かった「しあわせー」の数々、これ以上にゆっくりできることはれいむの餡子脳には浮か んでこなかった。 おねえさんの意図を伺おうと顔を見たら、目があった。 そして、れいむは固まった。 おねえさんの目は、ぞっとするほど真剣だった。 「ねえ、れいむちゃん。あなたの一番ゆっくりできることって、なに?」 「ゆ? い、いちばんゆっくりできること?」 「綺麗にしてもらうこと? 食べること? 寝ること? おうたを歌うこと?」 「ゆ? ゆ? ゆゆ?」 矢継ぎ早の質問にれいむは混乱する。自分がゆっくりできることはわかる。今日おねえさ んにしてもらったこと全部だ。だが、どれが一番かと言われると、わからなくなってしま う。 れいむはうんうん唸って、真剣に考えだす。 「……そうね、急に言われてもわからないわよね。じゃあ、みんなのお手本を見せてあげ るわ」 「おてほん?」 おねえさんはれいむを抱き上げると、歩きだした。 向かった先は下へ向かう階段だった。地下へと続いている。この家には地下室があるよう だった。 「さあ、れいむ。好きなのを選んで」 おねえさんが分厚い扉を開いた。 目に飛び込んできた光景、身体に響く無数の音に、 「な、なんなのこれえええええ!?」 れいむは絶叫した。 そこには整然と積み上げられた透明な箱があり、それぞれにゆっくりが入っていた。 そのいずれもが、奇妙な有様で苦しみうめいているのだ。 それなのに、 「みんな、ゆっくりしているでしょう?」 おねえさんはさっきまでとまったく変わらず、穏やかで優しい微笑みを浮かべている。 れいむには訳がわからなかった。 「みんなぜんぜんゆっくりしてないよおお!?」 「そう? たとえば、どのゆっくりがゆっくりしてない?」 「ちぇん! あのちぇん、ゆっくりしてないよ!」 れいむが目で指し示したのは、大きな透明な箱の中で跳ね続けるちぇんだった。 箱の底面はルームランナーのようにベルトが回転している。そして箱の面のひとつ、ちぇ んの背後には、画鋲のピンがびっしりと逆さに張られている。もしちぇんが跳ねるのをや めたら、ベルトに運ばれ串刺しにされてしまうことだろう。 「わか、わか、わかるよおおおお!」 涙と涎を垂らしながら必死に跳ねるその様は、ゆっくりしているとはほど遠い。 だが、おねえさんの微笑みはやはり崩れない。 「ちぇんは、『かけっこするのが一番ゆっくりできる』と言ったのよ」 声もまた、穏やかなものだった。 「危なく見えるかもしれないけど、大丈夫。画鋲のピンはそんなに長くないから、大けが にはならない。ただ、すごく痛いだけ。それにルームランナーはちぇんが限界に来る頃、 一定時間止まるように毎日調整しているわ。食事の時と眠るときも止めてあげる。だから ちぇんは、ずっと『かけっこ』できるの。絶対に死なせない、ずっとやめさせない。ステ キでしょ?」 おねえさんは笑みを深くして、確信を込めていった。 「だってわたし、ちぇんと約束したもの。『責任を持ってゆっくりさせてあげる』って」 ちぇんは死にものぐるいで走っていた。わき目もふらず、ただ延々と。やがて、限界が来 たらしい。ちぇんはぐちゃりとルームランナーの上につぶれ、動かなくなった。同時に、 ルームランナーは止まった。「よし、計算通り」、とおねえさんはつぶやいた。 れいむはぞっとした。 「ゆうう! ちぇんがくるしそうだよ! やめてあげてよ!」 「そうかしら? じゃあ、聞いてみましょう。ちぇん! あなた、ゆっくりできてない?」 動きを止め、息も絶え絶えだったちぇんがびくりとふるえた。そして、チョコの奥から叫 んだ。 「わかるよー! ちぇんはとってもゆっくりてるんだよー!」 そう言うと、再びぐんにょりと潰れた。気を失ったらしい。 「ね? ゆっくりしているって言ったでしょ?」 れいむは呆然とするばかりだった。 それかられいむは「一番ゆっくりできることをしている」ゆっくりたちを、次々と紹介さ れた。 「このまりさは、『静かにゆっくりするのが一番ゆっくりできる』と言っていたわ」 その透明な箱の中にいるまりさは、口がなかった。口のあった場所はつるりとした肌があ るだけだった。その跡形のなさは、ふさがれたとか縫われたとかといった感じではない。 口をのどの奥から口と言う器官すべてを取り除いて、餡子をつめて小麦粉の皮でふたをし たようだった。 ほっぺたのあたりには透明なチューブがつながっていた。 「いろいろ静かにする工夫をしたけど、結局まりさがわめきちらすのが一番うるさかった の。だからおくちをとってあげたわ。動いて音もでないよう、あんよも焼いた。この透明 な箱も防音だから、外の音はなんにも聞こえない。ごはんはチューブからオレンジジュー スを注入してあげているわ」 れいむが見ると、まりさはぎょろぎょろと目を向けてきた。ゆっくりにしても異様に大き く、よく動く目だった。無音のなか、まりさは見ることしかできないのだろう。 「このれいむは『大事なおちびちゃんといっしょにいるのが一番ゆっくりできる』と言っ ていたわ」 そのれいむは、頭に大きなこぶが二つついていた。こぶにはそれぞれ目と口と髪とおかざ りがあった。 赤ゆっくりだ。 赤ゆっくりがれいむにくっつけられているのだ。おそらくあんよをはがされ、親れいむの 頭を切り開き、無理矢理つけたのだろう。 融合させられた親子は、目をギョロギョロとあちこちをバラバラに見ており、だらしなく 開いた口からは涎をたらしている。 「絶対に離ればなれにならないよう、くっつけてあげたの。みんないっしょで、しあわせ そうよね?」 おねえさんがほほえみかけると、「げげげっ」と親子のれいむはわらった。 「このぱちゅりーは、『本を読むのが一番ゆっくりできる』と言っていたわ」 透明な箱の中ではぱちゅりーが淡々と本のページをめくっていた。瞬き一つしない。いや、 できない。 瞼が切り取られていた。 目の縁には、透明なチューブが取り付けられていて、時折そこから水が漏れでていた。 「ずっと本を読見続けられるよう、まばたきをしないで済むようにしてあげたわ。そろそ ろ読み終わりそうね。また本を換えてあげなきゃいけないわ」 ぱちゅりーは機械のように一定時間ごとにページをめくるだけだった。本当に読んでいる のかわからなかった。 ほかにも、様々なゆっくりがいた。 「『すっきりー』が一番ゆっくりできる」と言ったありすは、振動する箱の中で延々とす っきりし続けていた。箱の中に満たされたオレンジジュースと自らが放出したカスタード を栄養に、すっきりーはいつまでも止まらないようだった。 「ありすって本当にすっきりが好きね」とおねえさんは笑った。 「あまあまを食べるのがゆっくり一番ゆっくりできる」と言ったまりさは、チューブから あまあまをちゅうちゅう吸っていた。チューブの元は二つに分かれていて、片方はオレン ジジュースが、もう片方はまりさの後頭部に刺さっていた。まりさは自分の餡子とオレン ジジュースが混ざったものを吸っているのだ。 「あまあまを無限に用意なんてできないから、まりさ自身にも協力してもらったの」と、 おねえさんは笑った。 「おうたがいちばんゆっくりできる」と言ったれいむは、スピーカーの入った透明な箱の 中にいた。おねえさんによると、れいむがおうたを歌っている間は録音し、れいむがおう たをやめるとスピーカーから録音したおうたが流れるのだという。透明な箱は防音なので 外からはわからないが、箱の中は24時間絶え間なくおうたが聞こえるのだという。 「おうたをたっぷり歌えて聞けて、とっても楽しそうよね」と、おねえさんは笑った。 何匹も何匹も、自分が一番ゆっくりできると言ったことを続けさせられているゆっくりを 見せられた。 みな、苦しんでいるようにしか見えなかった。 「みんな、ほんとうにゆっくりしているの……?」 「当たり前じゃない。一番ゆっくりできることをさせてあげてるんだもの。ゆっくりして いないはずがないわ」 「でも……」 「うん、そうね。確かに、もうゆっくりできないって言った子はいたわ。ひどい嘘つきよ ね」 「うそつき……?」 「ええ、嘘つきよ。だって一番ゆっくりしていることをしているはずなのにゆっくりでき ないってことは、最初に嘘をついたことになるもの。そういう子にはお仕置きしてあげる の」 「どんなおしおきなの……?」 れいむはごくりとつばを飲み込んだ。 こんな苦しいことを続けさせられるのなら、おしおきの方がいっそマシだと思ったのだ。 だが、おねえさんの答えはそんな考えを打ち消させた。 「いろいろやったけど……そうね、この前は紙やすりを使ったわ」 「かみやすりさん?」 「そう。目の細かい紙ヤスリ。ザラザラした紙って言えばわかるかな? それでね、全身 をこすってあげたの。毎日、10分ずつぐらいだったかな? すこしずつすこしずつ、慎 重に、皮がやぶれてしまわないように削って、餡子を吐きそうになったらその日はおしま い。それを一ヶ月くらい続けたわ。最後は皮から餡子が透けて、綺麗だった。これ以上は 削りようがなかったから、野良に返してあげたわ」 毎日少しずつ、死なないように削られる。死ねないよう苦しめられる。それも一ヶ月。 それはどれほど苦しいのだろうか。どれほど恐ろしいことだろうか。 れいむはここにいるゆっくりたちが、自分の言った「一番ゆっくりできること」を続ける 理由を理解した。そんなおしおきよりは、死ぬよりは、今の方がまだマシなのだ。 そして、なにより戦慄すべきことを悟った。 自分もまた、お姉さんに言われたのだ。 「責任を持ってゆっくりさせる」、と。 そして問われたのだ。 「なにが一番ゆっくりできることか」、と。 れいむは必死に考えた。 なにを答えてもきっとゆっくりできなくなる。それ以前に思いつくようなことは既にほか のゆっくりがやっている。 逃げることも考えた。だが、おねえさんは大して力を入れないでれいむを抱いているよう に見えるのに、れいむのあんよはびくともしない。まるでゆっくりのあんよを知り尽くし、 要所を完璧に押さえているかのようだった。 「野良でいることが一番ゆっくりできる」と言って逃げ出すこともできない。なぜなら、 れいむは野良で死にかけていて、とてもゆっくりしているとは言えない状況だった。そん なことを言えば、嘘つきとして「お仕置き」されてしまうだろう。 八方ふさがり、絶望的な状況の中、れいむの餡子脳は奇跡的にひらめいた。 みんな、「なにかをすること」を「具体的なお願い」をして大変なことになっている。な ら、「なにもしないこと」を「漠然とお願い」すればいい。 (「おねえさんとずっといっしょにいたい」っていえばいいよ!) いっしょにいるのだから透明な箱に閉じこめられることはない。変なこともさせられない はずだ。すばらしい思いつきをさっそく実行しようとしたところ、おねえさんは語りだした。 「そうそう。まだ加工の途中なんだけど、『わたしといっしょにいるのが一番ゆっくりで きる』って言ってくれたゆっくりがいたのよ」 「……ゆ?」 つれてこられた先は、地下室の一角に置かれた作業机だった。その上にはペットボトルが ある。一度切断したのだろう、そのペットボトルには真ん中あたりがテープでとめられて いる。 なぜ切断したのだろう? きっと口が小さすぎるからだ。「それ」をつめこむには。 「おねえさん、昼間はお仕事があるの。職場にゆっくりをつれていくと、嫌がる人もいる のよね。でも、これなら安心。カバンの中に入れてい行けるもの」 ペットボトルのなかにはみっしりとつまっていた。無理矢理、ぎゅうぎゅうに押し込めら れていた。 肌があった。髪があった。お飾りがあった。目があった。 「さ、ごはんよ」 おねえさんがペットボトルのふたをあけると、ゆ、といううめきが漏れた。そうだ、あん な状態ではもう「ゆっくりしていってね!」と言えるわけがない。口が開けないのだから。 ペットボトルのなかには、無理やりゆっくりが詰め込まれていた。 苦しいのだろう。痛いのだろう。でも、それでもおねえさんにとってはゆっくりできてい るように見えるはずだ。 だってそのゆっくりは、「おねえさんといっしょにいるのが一番ゆっくりできる」と言っ たのだから。 「ゆわああああああああああ!」 れいむは叫んだ。恐怖のあまり、喉もさけよとばかりに叫んだ。目からは涙が、顎のあた りからはおそろしーしーが、とめどなく流れた。 それでもおねえさんはほほえみを崩さなかった。 「あらあら、れいむちゃんったらはしゃいじゃって……」 そして、とん、とれいむを作業机の上に置いた。 「さ、れいむちゃん。ここにいるゆっくりは、みんな紹介してあげたわ。だから、そろそ ろ教えて?」 「……ゆ?」 「れいむちゃんは、なにが一番ゆっくりできる?」 れいむはおねえさんと目が合い、固まった。 ぞっとするほど澄んだ瞳だった。ありえないほど無垢な微笑みだった。 おねえさんは本気だ。本当の本気、かけらの邪心もなく、ただ純粋にれいむをゆっくりさ せようとしている。 このとてつもなく純粋なおねえさんは、きっとれいむが一番ゆっくりできることと言った をさせてくれる。 このあまりにも無垢なおねえさんは、きっとれいむが一番ゆっくりできると言ったこと以 外を、させてくれない。 「ゆ……」 「ゆ?」 「ゆっくりしていってね!」 れいむは叫んだ。このあまりにゆっくりできない状況に、ゆっくりの本能ができたことは それだけだった。 ゆっくりできない。だから、ゆっくりしてほしい。無垢なる望み。 生まれて初めて、野良のれいむが餡子の底から自分のまわりなにもかも、世界のすべてが ゆっくりすることを望んだ全力の叫びだった。 れいむの魂の絶叫を受け、 「ありがとう、れいむ。わたしはゆっくりしているわ。それで、れいむが一番ゆっくりで きることって、なに?」 しかし、おねえさんはまったく動じていなかった。 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってねーっ!」 れいむは何度も叫ぶ。それに呼応し、透明な箱の中から、声を出せるものはゆっくりの定 型句を叫びだした。 しかし、おねえさんの微笑みは崩れないし、 瞳は揺らぎもしない。 れいむは知らない。こんなこと、何度もおねえさんが経験していることに。 そして最後にはどのゆっくりも何らかの願いを言ってしまう。いつまでも叫んではいられ ない。 おねえさんはれいむが願いを言うのを、ただじっと待つ。過去、おねえさんが根負けした ことはない。 れいむの願いはきっとかなえられる。 しかし、望みはかなわない。 それでも、今は。 れいむは叫び続ける。 「ゆっくりしていってね!」 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて ふたば系ゆっくりいじめ 469 おぼうしをぶん投げて ふたば系ゆっくりいじめ 478 おぼうしのなかにあったもの ふたば系ゆっくりいじめ 513 ネリアン ふたば系ゆっくりいじめ 534 ラストれいむロストホープ ふたば系ゆっくりいじめ 537 地べたを這いずる饅頭の瞳に映る世界 ふたば系ゆっくりいじめ 574 けがれなきゆっくりパーク ふたば系ゆっくりいじめ 596 復讐の為の人生なんて ふたば系ゆっくりいじめ 611 とくべつなあまあま nue010 anko705のあの人の人生 上記より前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲスになって答えればいい 「おねえさんのおうちはでいぶのゆっくりプレイスだからみんなでていってね!」 どうなるかな -- 2014-03-11 21 04 52 「ゆっ!れいむはふつうのくらしがしたいよ!ゆっくりしていってねっ!」 俺ならこう言うと思う。 希少種の場合はお姉さん、どうするんだろーωー ______ / \/\/\/ \ ←? |° ° | |* ∀ * | \______/ -- 2012-11-03 17 45 48 沈黙が一番の答えか。 -- 2012-01-26 21 06 17 「れいむのぺにぺにをおねえさんのまむまむでえいえんにすっきりーさせてくれるのがいちばんゆっくりできるよ。」 -- 2011-11-02 21 28 02 おねえさんがゆっくりしてるのがいちばんゆっくりできるよ って言ってみたらどうなるかなぁ -- 2011-08-30 11 23 04 とてもゆっくりできました! 上げてから即落としましたねw やせ形で目がギョロギョロしてて人と話すのが苦手なお姉さんを想像しましたw -- 2011-06-06 04 32 44 怖いな…… -- 2011-05-25 12 01 06 ↓その逆ギレするとこめっちゃ見たい。 -- 2011-01-12 01 07 14 お姉さん絶対わざと曲解してやってるだろww ↓の人みたいに「おねえさんがれいむのどれい」云々みたいな、虐待に繋げにくい無茶振りされたら逆ギレしそうw -- 2010-11-14 09 02 56 やったねれいむちゃん、願いが叶うよ!ww 天国から地獄への急降下がえごいなw -- 2010-10-23 17 51 52 素晴らしい。なんて優しいお姉さんなんだ -- 2010-10-10 02 45 39 俺もこういうのはゆっくりできない。このお姉さんを打破するゆっくりの登場を願う。 -- 2010-09-12 00 58 34 「おねえさんがれいむのいうことになんでもしたがうどれいになってくれたらいちばんゆっくりできるよ!」 -- 2010-08-22 21 43 54 こういうのでゆっくりできないのってもしかして俺だけ…? -- 2010-07-26 09 22 37 やさしいお姉さんの話で心がほんわかしました。 -- 2010-07-26 01 20 04
https://w.atwiki.jp/test00/pages/1.html
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/996.html
いろいろ設定お借りしています 文章ほとんど書いた事ないので注意 全然いじめてないかも ぺにまむあり ある群れに、引きこもり気味でお家に遊びに来る友達もほとんどいない、ちょっと寂しい生活を 送っているゆっくりれいむがいた。 れいむは他のゆっくりより小さい声しか出せない恥ずかしがり屋さん。 喋ろうとしてもゆっくり考えてからじゃないと口に出せない、ちょっと頭の回転が遅い子。 だから、何か発言しようとしても他のゆっくりの大声に負けてしまう。 やっと話そうとしてもみんなは次の話題に夢中になっている。 そうこうしている内にほとんど喋らなくなり、存在感がない、影が薄いゆっくりになってしまった。 少し恋心を抱いていたまりさの「れいむはくらくてゆっくりできないよ!」という 心無い一言も原因で友達とも遊ばなくなった。 別にいじめられていたわけでもない、喋らなくてもみんなと一緒にいてにこにこ笑っていれば 良かったのに、自分で殻の中に閉じこもっていた。 「ゆふー…」 れいむは丸い体をゆーらゆーらと揺らしながら溜息を漏らしていた。 他のゆっくり達が輪になって楽しそうに談笑しているところから遠く離れた場所で、何度も何度も。 気分を紛らわすために外に出てみたが、憂鬱なのは変わらなかった。 「どうして一人で居るんだい?れいむ。ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね…」 やっぱりお家へ帰ろうとれいむが考えてたとき、突然後ろから声を掛けられた。 人間だ。人間はゆっくり出来ないかもしれないから、見かけたらすぐ群れのリーダー報告するのが義務。 でも今は群れの誰とも会いたくない。 もうどうなってもいい、そんな気分だった。 「ひとりでいさせてね!」 最初は邪険にして、プクーと膨らんで追い返そうともした。 けれど人間は優しそうに微笑んで諦めず元気付けようと話をしてきた。 れいむは胸にこみ上げてくるものを感じ、次第に心の殻を溶かして、ぽつりぽつりと一人ぼっちでいる 理由を打ち明け始めた。 今まで溜めていたものを全部吐き出した。 こんな自分はもう嫌だ、変わりたい、存在感があるみんなに注目されるゆっくりになりたい、と。 「よし!俺にまかせろ。れいむを注目されるようにしてあげるよ」 「よし、ここでフェロモンを…こっちはオーケーだな。 さて次はれいむのまむまむをいじろうかな。ヒャハー!改造だー!」 お約束で、人間の正体はゆっくりをゆっくりさせない虐待お兄さんだった。 殺風景な部屋の中、台の上で眠らされているれいむ。 その周りではピンセットやハサミなど色々な道具が散乱している。 薬のせいで、効果が切れるまで覚めない夢の世界にいるれいむには気付けない。 お兄さんは心底楽しそうな笑みを浮かべながら、れいむに改造手術を施し続けた。 三日後、お兄さんとれいむはゆっくり達の群れの場所に戻ってきた。 「ゆー!ひどいよ!あやまってね!あやまってね!」 「大丈夫だって、いじめられたりしないって、笑顔笑顔!練習したろ?」 れいむは不安でたまらなかった。 群れに帰る当日になってから、鏡を使って後ろ姿を見せられたからだ。 素敵なリボンの下に斜め横にギザギザした、まるでムカデの様なものがあった。 ちょっと変な感覚はするが、跳ねても寝転んでも痛みはない。 だが、この異形になってしまった姿。 ある時期、群れでちょっと変な子が大量に生まれた時のみんなの様子を思い出して、 身震いが止まらなかった。 「はい、注目!」 お兄さんは大声で叫んだ。 広場で思い思いにゆっくりしていた群れのゆっくり達は突然の人間の乱入にあわてふためいた。 追い出そうか、逃げ出そうか騒がしくなったが、お兄さんは気にせず言葉を続ける。 「お兄さんは怪我をしていたこのれいむを助けました。大怪我で治すのが難しかったので、 こんなものを付けました」 お兄さんはれいむを両手で持ち上げ、後ろ姿を群れのみんなに見せた。 れいむは大勢の視線に晒され、小さく縮こまる。 「ジッパーと言います。でも、これが何なのかわかりませんね?」 れいむを地面に置いて、二匹の熊のぬいぐるみをリュックから取り出すお兄さん。 片方のぬいぐるみのジッパーを開けて中に詰まっていた綿を次々と取り出して見せた。 「この通り開けたりするとれいむが大変な事になるかもしれません。 皆さんがゆっくり殺しになるかもしれません」 「ゆゆ!?なにぞれえええ!?」 お兄さんは「ゆっくり殺し」という部分をさらに大声で強調する。 れいむには初めて知らされた、驚愕の事実。 お兄さんはれいむの叫びを無視して、残っていたもう片方のぬいぐるみのジッパーを開けた。 中から大量の飴玉が出てきてバラバラと地面に落ちて、群れのざわめきが一層大きくなった。 「さて、これはみんなを騒がせたお詫びのあまあまです。ちなみにれいむのを開けてもあまあまは 出て来ません。だから絶対開けたりしないでね。それでは、ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 一方的に喋って颯爽とお兄さんは去っていった。 れいむを飴玉の近くに残して。 ショックを受けて少しの間固まっていたれいむだが、お兄さんに言われたことを思い出し、 勇気を振り絞って、練習を繰り返した、笑顔を作りながらのただいまの挨拶をする。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 「うめ!めっちゃうめ!」 「ぺーろぺーろ、しあわせー!」 「むきゅー!みんなでびょうどうにわけるべびゅううう!!?」 「あまままままあああ!!」 「そのおおきいのはまりさのなんだぜえええ!!」 「ゆほ!ざんねんそれはありすのぺにぺによ!」 「おちびちゃんのぶんもちょうだいね!たくさんだよ!」 みんな飴玉に夢中でれいむに寄って来るものは皆無。目も向けてくれない。 実はれいむがいなくなっていたことに気が付いていなかったので、しょうがないのかもしれない。 全然注目なんかされてないよ。前と同じでれいむなんかいないのと同じだよ。 れいむはその場で涙を堪えることしか出来なかった。 「いっしょにあそびにいこうね!」 「ゆ!?ゆゆ!?…ゆっくりしていってね!」 しかし、次の日から様相は変わった。 遊びに誘われた事なんてずっとなかったのに、今日は誘われたのだ。 どうしてかわからなかったが、れいむは多少ぎこちなくしながらも承諾した。 (ありがとね!) 遊びに誘ってきた仲間とぽよんぽよん跳ねながら、れいむは心の中で感謝した。 笑顔で挨拶していればいいんだよとアドバイスをくれたお兄さんに。 ただジッパーのことは合点がいかなかったけど。 「かーごめかごめ、かーごのなかのとーりは、いーついーつでやる♪ よあけのばーんにつーるとかーめがすーべった、うしろのゆっくりだあれ♪」 中央に居るゆっくりは目をつぶって、その周りを他のゆっくりが輪になって歌を歌いながら回り、 歌の終わった時、後ろにいるゆっくりを当てるお遊び。 中央にうずくまっているのはれいむだ。 「ゆーんとね…ありすだよ!れいむのうしろにいるのはありすだよ!」 歌が終わったので、笑顔でくるり!と振り向く。 「ゆ!?」 遊びに参加していた全員が固まり、背後でれいむをじっと見つめていた。 「れいむがころんだ!…まりさも…ころんだ!」 言葉の最後の「だ!」で動きを止める遊び。 運動神経があまりないれいむはこの遊びは苦手だ。 (ゆゆー…ちょっとうごいちゃったかなー?) 失敗するとスタートラインに戻らなければならない。 でもれいむが何度失敗したような気がしても「うごいたよ!」の声は掛からなかった。 れいむは一番にゴールに辿り着いた。 やったよ!みんなはどうしてるかな?と後ろに振り向く。 「ゆ゛!!?」 全員がものすごい間近で動きを止めたままれいむの背中を見つめていた。 「あまあまをかくして…」 「あけちゃったらゆっくりごろし…」 「なかのひとが…」 「なぜだかとってもきになるのぜ…」 (ゆっくりできないよ…) れいむがぽよぽよ跳ねてお家に帰る途中、突き刺さるような視線が背後から飛んできていた。 あれやこれやとジッパーについて囁かれ、れいむはいたたまれない気持ちでいっぱいだ。 そう、れいむの後姿はとても注目されていた。 実はお兄さんはジッパーを縫い付けたとき一緒に、ゆっくりフェロモンというものを塗っていた。 これはゆっくりが他のゆっくりを見て、ずっと一緒にいたいと思ったときに発するもの。 相手を気にさせる誘惑効果があるのだ。 ゆっくりが出会ってすぐ番になってしまうことがあるのは、このフェロモンが影響を 及ぼしているからなのかもしれない。 ゆっくりフェロモンはそんな状態にしたゆっくりを何百匹と潰して、色々な工程を経て、 やっと極少量抽出されるとても貴重なものなのだ。 れいむの場合、それだけでは効果が薄いものだったが、ジッパーに対する好奇心や期待などが 相まって、ものすごい気になるという効果になった。 「ゆっくりしたいよ…」 注目されるというのはこんなに大変なものなのか。 れいむは連日視線に晒されまくり、また引きこもりたくなっていた。 だが、遊びの誘いは無下には断れず、後ろ姿を注目される生活を送る毎日。 「ちょっとだけあけてみようよ!」など毎日何回も言われて、必死で断らなければならなかった。 ストレスで髪の毛が一部禿げたりした。 れいむがゆっくりできるのはお家の中だけだった。 しかし、そんな生活にも光が差す出来事が。 注目されたおかげか、れいむにもずっと一緒にゆっくりしてくれるという素敵なまりさが現れたのだ。 ジッパーが付いているのを気にしているうちにれいむ自身も気になってしまった。 そんな告白をされて一瞬だけ疑問に思ったがもちろんオーケーした。 正にジッパー効果。付けてて良かったジッパー!ジッパーのおかげで結婚できました! さて、つがいになったゆっくりがする事は一つ。すっきりだ。 だがちょっとした問題が起きた。 「れいむのまむまむ、きつきつすぎるんだぜえ!!」 「ぎぼぢいいよおおお!!」 ほっぺを激しくすーりすーりしてボルテージを上げてから、さらに上げようと後ろに回って パンパン!とぺにぺにで叩きつける様に貫こうとするまりさ。 だが、れいむのまむまむが狭すぎて上手くいかない。 実はまりさのぺにぺには他のゆっくりよりも幾分小さめなのだが、それでもきつ過ぎるのだ。 虐待お兄さんの魔の手がここにも及んでいた。 「うほほおお!!ほう?…ほ…」 「まりざああ!!ゆ!?どしたの!?」 おまけにまりさは目の前のれいむの背中にあるジッパーが気になり始めた。 特に振動でプラプラと揺れるスライダー部分が。 この体勢ではどうしても目に入るため、行為に集中出来ない。 一旦気になってしまうとその事しか考えられなくなり、何となくぺにぺにが萎えてきてしまった。 「ゆー…」 「ゆゆーん…」 「「すーりすーりすーり!すりすりすりっ!…すっきりーーー!!!」」 結局、二匹はすりすり型のすっきりで愛を確かめ合った。 群れの掟により、初産は胎生妊娠でなければならない。 行為が終わるとれいむはお腹に愛の結晶が宿った事が分かり、幸せ分が溢れて涙になって出てきた。 事故もなく、番のまりさもよく働き、妊娠を理由にれいむはお家にこもっていたために 注目されずにすんでストレス軽減。 順調に出産日を迎えたれいむだったが、その日重大な問題が起きた。 「れいむ!しっかりするんだぜえええ!!」 「いだいーーー!!あがぢゃんどぼじでゆっぐりうばれでぐれだいのおおおおお!!!」 「むきゅー…むりみたいね…」 子供が生まれる場所が全く広がらず、子供が出てこられないのだ。 群れの医者であるぱちゅりーは、れいむの下膨れを切る手術をしなければ、 子供は産めないと判断を下した。 だがその方法は母体が生き残る確率はとても低い。 (むきゅーん…どうしたらいいの?) 悩みに悩んでふとれいむの方を見ると、ジッパーが目に入った。 …ぱちゅりーは群れのみんなを集めるように指示した。 「むきゅー!みんなのいけんがききたいわ!」 ぱちゅりーはれいむの状態を説明し、手術をするべきか意見を募った。 だがそんな事は普通のゆっくり達に判断する事など出来るわけがない。 隣同士で顔を見合わせ困るしかなかった。 しかし、そのうちぱちゅりーの視線がチラチラとジッパーの方を何度も往復しているのに 気付き始めた。 それにつられる様に群れのみんなはジッパーを凝視し始める。 フェロモンの効果はもうほとんど失われているのだが、ジッパーは気になるものと餡子脳に 深く刻み込まれていた。 ぱちゅりーは何も言わないが、みんなが気付き始めた。 医療行為なら問題ない、子供を取り出すためならゆっくり殺しにはならないんじゃないか、と。 (ゆぎぎぎい!くるしいよ!あかちゃんゆっくりしててね!ゆー?どうなったの?) れいむの大きく膨らんだ下膨れはぼこぼこ!と波立っていた。 子供が出口を探しているが、見つからなくて暴れ回っているのだろう。 苦痛に耐えながら助けを求めようと周りを見ると、当然群れのみんなはれいむに注目していた。 だが視線がどうもお腹じゃなくてその後ろに集中しているとれいむは思った。 (ぐがが!!ゆー…なんだかゆっくりできないね…) 同じ姿勢に耐えられなくなって、痛みに絶えながら、気力を振り絞って今度は逆の方に体を倒してみる。 一瞬、みんなと視線があったがすぐにそれは後方に移った。 夫まりさの顔も見えたがみんなと同様だった。 れいむは気付いた。みんなジッパーを見ているんだと。 「ゆぐぐぐ!!どうしてそんなにうしろをみてるの!?じっぱーさんはあけちゃだめなんだよ!!」 れいむはジッパーを隠すように仰向けになった。 群れの視線を避け目を泳がせると、ふと周りの風景が目に入る。 木の枝の上ではたくさんの鳥やきめぇ丸達が興味深そうにこちらを見つめていた。 リス達も手に持った木の実を齧るのをやめてじっと見つめている。 他の大勢の動物達も丘の上から身動きもせずれいむを注視していた。 「なんなの!なんなのおおおおお!!なんでごんなにみられでるのおおおおお!!!」 近くの岩場かられいむに銃口を向けていたスナイパーお兄さんも、狙うのをやめて 双眼鏡で覗く事にシフトした。 もちろんれいむを改造したお兄さんも群れの近くの茂みから観察中。 お互い一度だけ目が合ったが軽く親指を立てあっただけ。 「ゆっぐりでぎだいーーー!!やべでね!やべでね!れいぶをみだいでねえええ!!」 れいむが仕方なく視線を向けた青い空、そのまた向こうの宇宙では虐待お兄さん専用衛星が れいむを監視して全世界にネット中継していた。 無限に広がる宇宙、地球から数光年離れたところにいた未確認飛行物体の中の高知能生命体も モニター越しに興味津々だ。 医者ぱちゅりーの指示でれいむはうつぶせに体勢を変えられていく。 「ゆや゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!じゅうぼぐじないでえええええ!!!! じっばーざんあげぢゃだべえええええ!!!ぜっだいあげだいでねえええええ!!!」 結果を言うと、れいむの子供は無事に生まれた。 めでたし。 あとがき 読んでくれてありがとうございます。 最後ごめんなさい。 ゆっくりの後ろ姿にジッパーが付いてたら気になって開けたくなりません? え、ならない?ごめんなさい。 口がうるさいゆっくりにはジッパー付けて売り出せば良さそうな気が。 勝手にスナイパーお兄さん出演。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/rurikoto/pages/13.html
はいはいはい、ここは、 寿と琉璃のwikiとなっております(´∵`) お楽しみくださいませ( ℃゜ )